「妊娠米」フリマで大ブーム 医学的根拠ゼロでも売れるワケ

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「不妊に悩む人の中には、本当に思いつめて...」

   いったい、妊娠米を出品しているのはどんな層なのだろうか。

   「メルカリ」で確認した限りでは、一人のユーザーが大量に出品していることが多い。なかには、一人で20合以上の妊娠米を売り捌いたユーザーも。どうやら、不妊に悩む女性が切実に求める妊娠米を「小遣い稼ぎ」に利用する人が出ているようだ。

   妊娠にまつわる「迷信」を利用したビジネスは米だけではない。妊婦が富士山と太陽の絵を赤いペンで描くと「子宝に恵まれるジンクス」があるとして、ただの絵を400~500円程度で販売する例も目立つ。また、使用済みのマタニティマークや基礎体温計なども人気商品の一つだ。

   こうした現象について、不妊治療を専門とする「こまえクリニック」(東京都狛江市)の放生勲(ほうじょう・いさお)院長は2017年3月10日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「もちろん、妊娠しやすくなる菌などというものに科学的根拠は一切ありません」

と断言。その上で、こうした商品を購入してしまう女性の心理について、

「不妊に悩む人の中には、本当に思いつめて袋小路に陥ってしまうケースもあります。例えば、両親から『孫はまだか』と執拗に急かされたりする場合です。そうした時に、何の根拠もないと分かりつつも、妊娠米や富士山の絵を『わらにもすがる思い』で購入してしまうのでしょう」

と分析していた。

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