わざと毒ヘビにかまれて免疫をつけるジリス
(3)オマキザルは蚊の猛攻撃を受けると、危険が迫ると毒を分泌するオオムカデを捕まえる。そして、オオムカデを振り回して怒らせて毒を分泌させ、自分の体に塗りつけて蚊を追い払う。
(4)ヤドリバエに卵を注入し寄生されたヒトリガの幼虫は、毒ニンジンなど普段は食べない毒性の強い植物を食べる。ニンジンの毒で自分の体に生みつけられたヤドリバエの卵を殺すためだ。
(5)タテガミオオカミはロベイラというトマトのような実をがっちり食べる。寄生虫を駆除する成分があるからだ。飼育されてロベイラを食べられないオオカミは、寄生虫のために死ぬことがよくある。
(6)草食のはずのシカやヒツジは、地面に巣を作る鳥のヒナを襲い、頭や足だけを食べる。人に飼われているラクダも野生のラクダの死骸を見つけると、頭骨をバリバリ食べる。カルシウムなど必須ミネラルを補給するためだ。
(7)マングースは毒ヘビにかまれると、薬草の汁を傷口に塗って免疫をつける。
(8)一方、ジリスは毒ヘビをわざと挑発してかまれることがよくある。毒に対する免疫をつけているとみられる。
動物たちの知恵に学びたい。