「朝日はウソを書くの」「産経も...あまりにもひどい」
約1時間半の会見の中では、マスコミの報道姿勢を批判する発言が目立った。籠池氏は冒頭の段階で、報道が過熱したことが一因となり、建設工事や寄付金収集に支障が出たと指摘。特にこの1か月は「パパラッチのように追いかけ、仕事ができなかった」とした。
時には「産経新聞の記事は後追いでこられたから、あまりにもひどい状態になっていた。えげつないような報道をされるというのは、朝日新聞のやり方とあまり変わらないのではないかと思った」と名指しで批判することも。
また、朝日新聞の記者が施工業者への取材をもとに質問をした際には、同席していた長男の佳茂氏が割って入り、「業者の方に直接取材するのはおかしな話」と反論。さらに、
「今の過熱報道の中では、保護者や学校の先生や関係者はよほど胆力がしっかりしてないと動揺する。あれだけの偏向報道をみると動揺する。朝日さんも頼みますから、個別に取材するのやめてもらえますか?」
と滔々と語った。
終盤、再び朝日の記者が質問しようとすると、籠池氏は
「もう朝日はいいの。朝日はウソを書くの。朝日はダメ」
と完全シャットアウト。その様子はドナルド・トランプ米大統領がCNNテレビやニューヨーク・タイムズ紙などを「フェイクニュース」呼ばわりして締め出した光景を彷彿とさせた。