いまでも「教育勅語」には賛同 稲田防衛相が繰り返す「道義国家」

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「『道義国家』はファシズム理論のキーワード」

   一方、民進党の柿沢未途衆院議員は3月9日のフェイスブックで、教育勅語については

「流麗な雅文で、文章としては良き規範が書かれているのは事実だ」

と一定の評価をしたものの、稲田氏が繰り返した「道義国家」という単語が大問題だとみる。柿沢氏は、この単語について

「日本におけるファシズム理論のイデオローグであった大川周明が使った象徴的なキーワードに他ならない。『道義国家の原理』というそのものズバリの著作もある」

と指摘。大川は昭和初期の多くのクーデター未遂事件に関与し、5・15事件でも有罪判決を受けている。こういったことを念頭に、柿沢氏は稲田氏を

「大川周明が主唱した、この『道義国家』の精神を取り戻したいと言う。しかも歴史修正主義の思想傾向を問われた大臣が、国会答弁でそれを語る。自らファシズムの信奉者だと言ったに等しいではないか」

と批判している。

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