文科相も教育勅語の「中身」なら「差し支えない」
産経新聞の阿比留瑠比・論説委員兼政治部編集委員は、3月9日付のコラム「阿比留瑠比の極言御免」で、毎日新聞が森友学園を批判しながら朝鮮学校を擁護するダブルスタンダード(二重基準)を指摘する中で、
「筆者は、教育勅語は常識的な内容で特に問題ないと考えるが、園児に『安保法制、国会通過よかったです』と言わせたのは率直にやり過ぎだと感じる」
と書いている。
下村博文文科相(当時)も、教育勅語そのものではなく、その内容を教材にするのであれば問題ないとの考えを示している。下村氏は、14年4月8日の参院文教科学委員会で、
「学校、教育現場で活用すればとても良い道徳教育になると思う」
とする和田政宗参院議員の質疑に対して、教育勅語そのものを教材として使用することについては「相当理解を求める必要があるというふうに思う」と否定的だったが、その内容については「今日でも通用する普遍的なものがある」などと評価。
「この点に着目して学校で教材として使う、教育勅語そのものではなくて、その中の中身、それは差し支えないことだと思う」
と述べている。
17年2月23日の衆院予算委員会でも、藤江陽子・大臣官房審議官も
「夫婦相和し、あるいは、朋友相信じなど、今日でも通用するような普遍的な内容も含まれており、こうした内容に着目して適切な配慮のもとに活用していくことは差し支えない」
と述べている。