ノロウイルスにアルコールは効果薄 食べ物多い台所どうやって消毒

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卵由来成分で「ヒトノロウイルス」に効果発揮

   食品メーカーのキユーピーは2016年9月、100%食品由来の抗ウイルス成分を含んだアルコール除菌スプレー「K Blanche(ケイ ブランシュ)」を発売した。J-CASTヘルスケアの取材に応じた広報担当者によると、同社のテストで黄色ブドウ球菌と大腸菌を99.9%除去できることを確認しているという。ただ、こうした一部の菌類への効果は普通のアルコール除菌スプレーと同じだ。

   注目すべきはスプレーに含まれる抗ウイルス成分「ノロクリアプロテイン」。キユーピーと東京海洋大学との共同研究から生まれた、卵白中のたんぱく質「リゾチーム」を加熱変性させた成分だ。ただし、「ケイブランシュ」が殺菌能力を持つとうたうことは法的にできないため、商品には記載されていない。ヒトノロウイルスの溶液に混ぜると、1時間でウイルスが検出不可能レベルにまで減少するという研究結果も発表されている。

   厚労省によると、人に感染する主なヒトノロウイルスは「GI」と「GII」という2種類がある。広報担当者は、

「『GI』と『GII』で効果を確認しており、遺伝子が変異した新型のGIIやA型肝炎ウイルスにも対応しているとのデータが得られています」

と話した。

   100%卵由来の成分で作られているため、キッチンや食卓はもちろん、食器をはじめ、口に触れるものにも直接吹きかけて使用でき、ふき取りも不要だという。ただし、卵アレルギーなどの人は注意が必要だ。状況に合わせて活用するとよいだろう。

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