事故被害者の町長を「紙では匿名発表」  警察対応めぐり賛否

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   秋田県八峰町の加藤和夫町長(74)が車を運転していて起きた交通事故について、県警が町長を匿名で発表したと報じられ、ネット上で論議になっている。

   「70代の地方公務員男性」。加藤町長について、秋田県警は2017年3月7日、発表文でこう匿名で表現していた。一方、県警では報道機関からの問い合わせには「町長だと説明していた」という。

  • 交通事故でどこまで発表すべきか(写真はイメージ)
    交通事故でどこまで発表すべきか(写真はイメージ)
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ネットでは、匿名発表に賛否両論

   事故は、この日朝に町内の町道で発生し、加藤町長の乗用車と路線バスが衝突した。バス内に乗客はおらず、加藤町長やバスの運転手にけがはなかった。事故現場は、センターラインがなく、県警の能代署では、バスが凍結した路面でスリップして、対向してきた加藤町長の車とぶつかったのが主な原因とみて調べている。加藤町長は、出勤途中で同乗者はいなかったという。

   共同通信の7日の記事「事故当事者町長を匿名発表、秋田 県警『重大性勘案』」では、県警は「八峰町在住の70代の地方公務員男性として、加藤町長の実名を明らかにしなかった」と伝えた。その理由について「事故の程度が重大かどうか検討し、匿名とした」と説明したとしている。しかし、情報公開に詳しい識者は、町民の知る権利を尊重して公人である町長の実名を発表すべきだとコメントしたと加盟社配信記事で紹介している。他に産経新聞ネット版なども同種の記事を配信した。

   この報道について、コメント欄などでは、賛否両論の議論になっている。

   匿名を疑問視する意見では、「町長は報道した方がいい」「これ、町長悪くなさそうだし 名前出してもよかった」「なんで隠す必要あるんだって思う」などと書き込まれている。

   一方で、「被害者なら匿名でもいいだろ」「亡くなったとか意識不明以外なら、実名報道を求めなくてもよい」「時として伏せる配慮も必要」などと県警の対応に理解を示す声も多く上がっている。

   県警の広報広聴課では、J-CASTニュースの3月8日の取材に対し、匿名発表について次のように説明する。

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