【その原因、Xにあり!】(フジテレビ系)2017年3月3日放送
「肩こり...睡眠トラブル...気象病...諦めていた身体の不調解明」
タレントの春香クリスティーン(25)は、朝が苦手だ。「ちゃんと寝ているのに、朝スッキリ目覚められなくて悩んでます」と明かす。
熟睡できない、睡眠時間が長いのに朝起きられないという状態を放置しておくと、深刻な病気につながる危険性がある。
ジェットコースターのように乱高下する血糖値
春香は、10時間寝ても「スッキリ目覚めたな」ということはめったにないという。携帯2台でアラームをセットするが、朝になると気づかずに1時間鳴りっぱなし、さらに寝坊して地方の仕事に遅刻した経験もある。
春香「体質なのかな、意志が弱いのかな...」
そこで番組では、ある日の夜、春香が眠っている様子をモニタリングした。深夜2時に就寝し、朝5時にアラームが鳴ったが、布団から出る気配がない。しかも、アラームを止めて二度寝を始めた。しばらくたってから、ようやく体を起こした。何とか目を覚ましたが、眠りの質を計測すると明らかに熟睡できていないことがデータ上はっきりした。
新宿溝口クリニック・溝口徹院長によると、熟睡できない睡眠トラブルの原因のひとつに、「ジェットコースターのように乱高下する血糖値」があるという。
夕食で摂取した糖は2、3時間かけて消費される。その後ベッドに入ると、糖は睡眠中ほとんど消費されず、低い値をキープする。これが正常な眠りのケースだ。ところが「ジェットコースター血糖」の場合、血糖値は食後に急上昇したうえ、睡眠中には急激な上下を繰り返す。
溝口氏「寝る前についつい食べすぎてしまう。糖質のとりすぎが、ジェットコースター血糖を起こす原因になってしまいます」
寝る前に山盛りのごはんや甘い物を食べたり、お酒を飲んだりすると、血糖値が一気にアップする。寝ている間は、血糖値を下げようとして体がインスリンを大量分泌する。だが、下がり過ぎると命にかかわるため、今度はアドレナリンが大量に出て血糖値を上げようとする。この繰り返しが、ジェットコースター血糖だ。本来なら不要なインスリンとアドレナリンの大量分泌で、長時間全力疾走しているような負担が体にのしかかり、疲労感が出てしまう。
ジェットコースター血糖を放置すると、インスリン不足による「2型糖尿病」の危険性が上がり、さらに脳卒中や心筋梗塞につながりかねないと、溝口氏は指摘した。
夕食前に大さじ1杯の...
寝ている際に、歯ぎしりや歯を食いしばる、たくさん寝汗をかく、怖い夢を見る。これらがひとつでも思い当たる場合、ジェットコースター血糖の可能性がある。
しかし、予防法はある。日本糖尿病学会専門医でしんクリニック院長の辛浩基氏は、「リンゴ酢を飲むことが効果的」と話した。夕食前に大さじ1杯のリンゴ酢に、大さじ5杯の水を加えて飲むだけだ。
酢酸は、胃の動きを弱めて消化を遅らせ、糖の吸収を緩やかにして血糖値の上昇を起こしにくくするはたらきがあるという。睡眠トラブルに長年悩まされていた春香クリスティーンが早速、夕食前にリンゴ酢を飲んだ。
その夜、0時に就寝して翌朝6時前に起床した春香。今回も睡眠の様子をモニタリングしたが、今回は二度寝せずに済んだ。本人いわく、かなり爽快な目覚めだったようだ。眠りを検証すると、深い眠りが続いていたことがデータで確認された。