9割の人が感じる「春バテ」 寒暖差や新生活ストレスで自律神経に乱れ

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   花王や女性専用フィットネスジムのカーブスジャパン、パナソニックが協賛し、女性のための健康知識や不調対策情報を発信している「ウーマンウェルネス研究会」が、本格的な春の訪れを前に、20~50代の男女計約600人に、気温が高まるとあらわれる春の不調、いわゆる「春バテ」について意識調査行った。

    同研究会は2017年2月28日に調査結果を発表したが、それによると、春に不調を感じる人が増える傾向にあることが分かった。

低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる気象も影響

   調査は17年1月11日~14日、インターネットを通じて、首都圏在住の20歳~59歳の男女計644人を対象に実施し、629人から回答を得た。

   調査では、男性87.2%、女性93.3%と、ほぼ9割の人が春(3月~5月)に精神的、身体的になんらかの不調を感じたことがあるという結果が得られた。昨年同時期に行った同調査では、不調を感じた経験について「ある」と答えた人は約8割(男性72.8%、女性86.8%)だった。

   ウーマンウェルネス研究会の医師・専門家メンバーで、東京有明医療大学教授の川嶋朗医師(内科)によると、春の不調の原因は、繰り返しめぐる寒暖差のほか自身や家族が新生活を迎えるなどの季節特有の変化(ストレス)。「自律神経が乱れ『だるい』『イライラ』『やる気が出ない』などの症状が現れることがあり、このような症状を『春バテ』と呼んでいる」という。

   16年3月をみると、同じ週内で日によって最高気温が15度も違う週があるなど寒暖差が大きかった。ヒトの身体は寒暖差に対応するため交感神経の優位が続きエネルギーの消費が増え「疲れ」や「だるさ」を感じやすくなるうえ、気温の上昇で薄着になり身体が冷えやすく血流が悪くなるという。

   また、春の気象では、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わり自律神経の切り替えがうまく機能しないことが多くなり、増える低気圧の到来が血中の酸素濃度を下げ昼間の眠気やだるさの原因になるという。

   自身あるいは家族にめぐる新生活も、意識しないままに緊張感やストレスが生じ自律神経が乱れ春バテになりやすい。

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