「最近調子乗ってない?」「もはやただの無礼キャラ」――。モデルでタレントのりゅうちぇるさん(21)が番組中に見せる「失礼な振る舞い」に、不快感を露わにするネットユーザーの姿が目立ってきた。
特に視聴者の不興を買っているのは、目上の芸能人に対する態度だ。実際、2017年になってから、りゅうちぇるさんのバラエティー番組での言動がネット上で批判を集めるケースが頻発している。
小池知事を「ゆりりん」
りゅうちぇるさんは、ハイテンションな「オネエキャラ」と個性的なファッションで16年に大ブレークした。12月にはペアでの活動も多かった恋人でモデルのぺこさん(21)と入籍。プロポーズの様子がバラエティー番組で取り上げられたことも大きな話題を集めた。
17年に入ってもその人気ぶりは衰えず、複数の地上波レギュラー番組に出演を続けている。このように、公私ともに「絶好調」とも言えるりゅうちぇるさんだが、ツイッター上では、
「最近りゅうちぇる調子乗ってない?嫌いになってきた」
「りゅうちぇる最近ウザくなってきた」
といった辛らつな意見も漏れ始めている。
その一因となっているのが、先輩芸能人らに対する「失礼な振る舞い」だ。2月21日放送の『踊る!さんま御殿』(日本テレビ系)では、俳優の山西惇さん(54)が飲食店の店員に領収書を求めた際、宛名をカタカナで書かれたとの不満を漏らしたことに対し、
「それってすごい不親切だと思う。『漢字で書いて』って言ってないでしょ、アンポンタン!」
と言い放った。この発言にスタジオは笑いに包まれたが、当の山西さんは笑顔を一切見せず、あ然とした様子だった。
さらに、3月6日の『成功の遺伝史 第4弾~日本が世界に誇る30人~』(日テレ系)では、番組に出演した小池百合子東京都知事(64)を「ゆりりん」呼ばわり。これには小池氏も笑いを堪えきれない様子だったが、視聴者からは、
「失礼にも程があるんじゃない? 小池都知事のことゆりりん って」
「キャラ作りとしても許せない」
「芸風変わり過ぎでは(略)もはやただの無礼キャラに...」
といった声もツイッター上に出ていた。
「最近わざとらしさが見え見え」
とはいえ、りゅうちぇるさんの「タメ口」キャラは登場時から一貫したものだ。では、なぜこうした否定的なコメントが目立つようになってきたのだろうか。
その理由としてネット上で囁かれているのが、「キャラを作っているのが見え見えになってきた」といった指摘だ。実際、最近のりゅうちぇるさんはブレーク当初の「おバカキャラ」だけでなく、社会問題などにも真面目に言及するケースが増えている。
1月3日放送の『好きか嫌いか言う時間』(TBS系)では、いじめの加害者として逮捕された人間の実名を出すことの是非について、
「実名出したら(加害者は)絶対に更生できない。他人の人生を葬ったことを悪いと認めなきゃいけないのに、実名を出されたらひねくれちゃう。実名を出すよりも...、捕まっただけで十分反省できると思う」
といった持論を展開したことが議論を呼んだ。同番組にレギュラー出演しているりゅうちぇるさんは、その他にも「日本の伝統的な職業に外国人労働者が就くことの是非」や「カジノ法案の是非」といったテーマにも言及している。
また、2月5日放送の「情熱大陸」(TBS系)でも、りゅうちぇるさんは真面目な一面を見せている。
番組スタッフが、自分のやりたいことが世の中から受け入れられなくなってきたらどうするか、という質問をしたところ、りゅうちぇるさんは「自分を貫くことは絶対にやめない」と返答。その上で、
「だけど、ぺこりんを守っていく上で、ファッションだったりバラエティだったりとか、今のお仕事にこだわらず、いろんなことに挑戦していきたい。プライドは邪魔するだけだから、本当にぺこりんのためだったらプライド捨ててでも頑張りたい」
とも話していた。
どうやら、こうしたりゅうちぇるさんの「しっかりとした」一面が明らかになったことで、バラエティー番組で見せる「天然でおバカなキャラクター」に拒否反応を見せる人が出ているようなのだ。実際、ツイッターやネット掲示板には、
「なんか最近わざとらしさが見え見えやから りゅうちぇるウザくなってきた」
「昔は好きだったけど最近嫌い。わざとらしい感はんぱない」
「天然じゃなく、わざとキャラづくりしての発言だからな。それが見え見えでどうしようもない」
といった指摘も。一方の歓迎派からは、
「りゅうちぇる普段面白くておかしいのにメリハリできて物事しっかり考えてるから尊敬する」
「りゅうちぇる、すごい考えてるなぁ、賢いな、頭の回転早いなとおもう」
と肯定的な見方も示されている。