「おカタイ企業というイメージを持たれないように」
一体何のために開発したのか。日本電産の広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、スマートペットボトルは「マーケティング用に、当社が何を作っているかを多くの方々に知っていただくため」だと答えた。
「B to Bの事業が多く、会社の規模の大きさに比べてカスタマーの方々にあまり知られていませんでした。今回、新卒学生を中心に認知度をアップしようと、『こんな技術がある』『こんなアイデアを持っている』というのを知ってもらいたく、開発しました」
1973年創業の同社だが、2016年まではテレビCMを打ったこともなかった。「こんなものにもモーターがついていたら面白い生活になるのではないか」というメッセージを届けている。「おカタイ企業というイメージを持たれないよう、冗談をきかせつつユーモアなデバイス、デモ動画に仕上げています」という。こうした開発背景のため、インターネット上でさまざまな意見が出ている点についても「当社を知っていただければ」と、狙いに沿っていると考えているようだ。
構想から制作まで約半年をかけたが、現在まで「商品化しようという考えはなかった」。ただ反響の大きさを受け「今後、場合によってはそういったことも視野に入れて計画していきます」という。また、どんな時に使うのが便利か聞くと「とにかく飛ばしたい時に」と話していた。
一方、インターネット上では「介護用品としての方が需要ありそう」「握力めちゃ弱い友達に勧めてやりたい」など実用性がある、という声も挙がり始めている。