エステでの「HIFU」施術が危険 やけどや神経損傷、治療長引く恐れ

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   国民生活センターは2017年3月2日、エステティックサロンなどで「HIFU(ハイフ)」という超音波技術を応用した機器で施術を受け、やけどや神経損傷を負う例が報告されているとして、注意喚起を発表した。

   HIFUとは「強力集束超音波(High-Intensity Focused Ultrasound)」という超音波を応用した機器。超音波を体内の特定部位に集中させることで、人体の表面を傷つけず加熱することができるという。

安全な施術であると誤認させている例も

   同センターによると、エステサロンなどで「脂肪細胞を溶解させる」「肌の土台である筋膜に直接ダメージを与える」として、HIFUを小顔や痩身、美顔等の施術用の装置かのように説明している例が確認されている。しかし、本来は医療機関で前立腺の治療などに用いられる機器で、医師資格のないエステティシャンなどがHIFUを使用するのは、医師法に抵触する可能性がある。

   また、リスクについて説明せず、消費者に安全な施術であると誤認させている例もあり、施術を受けた消費者から「頬の神経の一部を損傷した」「熱傷を負い、顔に傷痕が残った」などの報告を受けているという。

   同センターは、HIFUによる施術では皮下組織の熱傷等、表面からは判断のつきにくい危害が生じるため、診断・処置が困難となり、治療が長引く恐れがあると警告。エステサロンなどでHIFU施術を受けず、万が一施術によってやけどや痛みなどの危害を負った場合、速やかに医療機関を受診するよう呼びかけている。

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