タレントの石原良純さん(55)が2017年3月6日の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、父の石原慎太郎氏が3日に行った記者会見について否定的なコメントを連発した。
慎太郎氏の次男にあたる良純さんは、今回の会見について「準備不足な部分はあった」と厳しく指摘。その上で、「記者会見をするからにはある程度内容が無いと...」と辛らつな評価を下していた。
「何で浜渦副知事に話をしていないのかなということは...」
6日の『モーニングショー』では、今回の慎太郎氏の会見について「ポイント」を抜粋して取り上げた。それは、
(1)慎太郎氏が会見にあたって、豊洲の用地買収を一任していた当時の副知事・浜渦武生氏に聞き取りを行っていなかったこと
(2)東京ガスの「瑕疵担保責任の放棄」を認めたことについて、慎太郎氏が「記憶にない」と発言したこと
などだ。
こうした点について、同番組でレギュラーコメンテーターを務める良純さんは、
「何で浜渦副知事に話をしていないのかなということは、やっぱり違和感を覚えましたね。現役の政治家ではないので、事務所の規模とかも縮小しているんでしょうけど、浜渦さんと連絡がつかないことは無いでしょう」
と厳しく指摘。また、瑕疵担保の放棄を認めた経緯の部分についても、「どういう経緯だったのか、もう少し話してもらわないと」と苦言を呈していた。
続けて良純さんは、父親が20日の百条委員会に先駆けて記者会見を開いた理由について「性格的にジッとしていられないから出て行った部分がある」と推察。その上で、「準備不足な部分はあった」として、
「家の前に人がいるってところに耐えきれない部分もあったんでしょうけど、記者会見をするからにはある程度内容が無いと。(マスコミに)集まって頂いて、皆さん聞きたいことがあるわけですし」
とバッサリ切り捨てていた。
「応援してきた身としては辛い」
また、コメンテーターとして出演していたテレビ朝日報道局の玉川徹解説委員が「無責任との誹りはまぬがれない」と慎太郎氏を厳しく批判したことに対しても、良純さんは、
「重要なポイントが二つ抜け落ちてしまっているんで、そういう風に言われるのも分かります」
と同調していた。
さらに良純さんは、「政治家・石原慎太郎のファンだったから、色々な面を見てきて、良い面悪い面両方あった。完全に、自分が興味のあることとないことを選別していた」と振り返り、
「でも、(豊洲市場の問題は)それだけでは済まなくなってきていて、これはある意味で政治家・石原慎太郎の限界だったかもしれない」
ともコメント。ただ、この特集の終わりには「これは余計かもしれませんが...」と前置きした上で、
「全てこれだけで言われて、毎日毎日出てくるというのは、応援してきた身としては辛いというのが事実です」
と同情的な意見も漏らしていた。
なお、良純さんが慎太郎氏の会見について言及するのは今回が初めてではない。4日放送の『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)でこの話題に触れた良純さんは、
「(慎太郎氏は)本当に正直な人なんですよ。だから、自分の知りうる範囲のことは述べていたと思う」
と推測。ただその上で、会見で詳しい言及がなかった部分については「今後、百条委員会での説明責任はある」とも話していた。