風呂上りにクリームを塗るのが理想的
入浴後の保湿はどうすればいいのか。水谷教授は化粧水などよりも、クリームや乳液を塗るのが理想的だという。
「クリームを塗ると脂分を補うことができます。例えばセラミド入りのクリームを塗れば、肌の表面は皮脂の代わりにクリームの脂分で覆い、中のセラミドを補給できます」(水谷教授)
クリームはベタついて嫌だという人もいるが、必要な分は塗りこめば浸透しているので、肌の表面でベタつく分はウェットティッシュなどで拭き取っていいそうだ。
「大切なのは保湿するタイミングです。風呂上りなど表皮が潤っているうちに保湿すること。時間が経つと目には見えなくても肌が細かく割れてしまいます」(水谷教授)
手の皮膚がヒビ割れなどを起こすと、元に戻るまでに時間がかかった経験がないだろうか。皮膚は割れてしまうとセラミドなどを補充するだけでなく、割れた部分を「治す」必要があるため、回復には時間がかかってしまうのだ。
保湿に使うのは「セラミドケア」、「セラミド成分配合」などと表示された商品がいい。
「セミラドの濃度が濃いほうがよいというデータがありますが、濃度を表示しているメーカーはなかなかないでしょう。消費者が判断するのは難しいですが、信頼できるメーカーのものを選ぶことをおすすめします」(水谷教授)