「瑕疵責任の留保、私は報告を受けていない」
会見では、報道陣から「瑕疵(かし)担保責任の免責」についての質問も相次いだ。東京ガスから都に土地が譲渡された後、新たに汚染が発覚したとしても東京ガスに新たな対応を求めないとした取り決めのことだ。
石原氏はこの件について、そもそも16年秋に東京都側から質問されるまで知らなかったと説明。東京ガスとの交渉はすべて副知事だった福永正通氏、浜渦武生氏らに一任していたといい、「瑕疵責任の留保というものがどういう条件で、成就したのかは分からない。私は報告を受けていない」と述べた。
東京ガスとの協定書に署名や押印をしたかどうかについて聞かれると、
「私自身が東京ガスとの契約書にサインした覚えはない。少なくとも、その疑惑はない。担当者の誰かが何らかの形でサインをしたのだろう。その時に私のはんこが使われたということではないか」
と語った。自身は契約の詳細については知らず、すべて部下任せだったということを、自ら明らかにした。