卒業シーズンを迎え、女子高生らの制服がフリマアプリ「メルカリ」に大量に出品されていると、ツイッター上で話題になっている。中には、リユース用とは思えない値段を付けるケースも出ている。
「卒業シーズンのメルカリがやばいw」「この時期のメルカリ闇深すぎ」。2017年3月1日ごろから、ツイッター上では、こんな会話が交わされるようになっている。
橋本奈々未さんの母校と売り込むケースも
投稿された画像を見ると、メルカリに出品された女子高生らの制服がずらりと並んでいる。
中古品のセーラー服に数万円の値段が付いており、中には、20万円台、30万円台の値段が付いている制服もあった。例えば、「フェリス女学院制服 冬服」は、送料込みで32万円となっていた。また、「慶應 女子 制服」は、送料込みで26万8000円の値が付いていた。お嬢様学校や難関女子校だと、相場が高い傾向があると指摘されている。
アイドルの出身校であることを売りにしたケースもある。
「乃木坂46」元メンバー橋本奈々未さん(24)の母校となる北海道旭川西高校の制服が「卒業セール!」として送料込み1万円で売り出され、ツイッターなどで話題になっていた。
各制服の購入希望者とのやり取りを見ると、ある出品者に対しては、男性名のニックネームで「体操服があればなと思いまして」とリクエストがされていた。これ以外でも、体操服を尋ねるケースは多い。また、「靴下はありませんか?」「上履きはありますか?」といった問い合わせのほか、「アルトリコーダーはありませんか?」という変わったものもあった。
もっとも、ツイッター上などでは、「双方にメリットがあるし、たしかにいいビジネスw」「昔制服盗んだ芸人がいたけど、メルカリで買えばよかったのに」とする意見も出ている。
「あまりに高額な制服などは、警告や制限」
しかし、女子高生の制服などの取引は、かつてブルマーやセーラー服などを性的興味がある男性客らに販売した「ブルセラショップ」のイメージがあり、ヤフオクなどでは出品が禁止されている。
また、20~30万円台の制服などは、女子高生がリユースで買う値段とは思えない。こうした点について、メルカリは、どのように考えているのか。
メルカリの広報担当者は3月3日、J-CASTニュースの取材に対し、利用規約に則って出品の可否を判断しているとしてこう回答した。
「あまりに高額な制服や他付属品目当ての取引、またはブルセラ目的の取引に関しては社内で対応基準を設けており、24時間体制で随時巡回・対応し、警告や制限措置を行っております。また、必要に応じて監視、巡回の強化を行なっております」
女子高生ら未成年者の出品については、「事前に親権者など法定代理人の包括的な同意を得たうえで本サービスを利用しなければならないと規定しています」と説明する。出品者の個人情報が落札者に知られればトラブルになる恐れもあるが、「出品者・落札者の住所や名前といった個人情報については、配送方法で『らくらくメルカリ便』を選択いただくことで、開示せず取引が可能です」と言う。
そのうえで、「制服関連の出品や取引に関し、過去に大きなトラブルになったことはございません。今後もトラブル防止に向け尽力していきます」と言っている。