TBS、カルテットに続きビビットでも謝罪 ホームレスに「やらせ取材」

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「『お前らここで何やってるんだ、と言いながら歩いてきてほしい』と伝えました」

   こうした状況を受けて3月3日放送の「ビビット」では、吉田明世アナウンサーが次のように謝罪した。

「1月31日に、多摩川で生活しているホームレス問題を取り上げました。この放送について、ホームレスの方々に対する差別や偏見を招くものであったという厳しいご指摘をいただきました。放送内容と制作過程を改めて検証し、取材した男性を傷つける表現や、取材手法に不適切な点があったと考えます。このような放送をしたことについて、視聴者の方々、関係者の方々、そして何より取材を受けていただいた方々に、深くお詫び申し上げます。いただいたご指摘をしっかり受け止めて、こうしたことが再び起きないように努めてまいります」

   TBSの番組公式サイトでは問題点を詳述している。「犬男爵」「人間の皮を被った化け物」「多摩川リバーサイドヒルズ族」などの表現を「不適切であったと考えています」とし、カメラインタビューの中には「ご本人の承諾を得ずに撮影された」ものがあったと認めた。また、直撃取材した犬を飼うホームレス男性について

「(撮影日の前日に)取材の承諾を得ていました。当日、取材ディレクターは、出会いの場面を撮影するにあたって、男性に『お前らここで何やってるんだ、と言いながら歩いてきてほしい』と伝えました」

と「やらせ」を認めている。その結果として「『すぐに怒鳴り散らす粗暴な人物』と印象付ける結果となり、不適切な手法でした」としている。

   TBSは3月2日も、「カルテット時間軸ズレてる問題」について、佐野亜裕美プロデューサーがドラマ公式ツイッターで「私達の単純なミスです」として謝罪している。劇中に登場するスマートフォンやカレンダーの日付を追うと、1話で2月12日、5話で2月11日、6話で2月6日と話が進むにつれて遡っていると視聴者が発見し、これが何かの伏線ではないかとさまざまな憶測を呼んでいた。

   佐藤プロデューサーはこの問題について、「ドラマは基本的に第1話から時間順に進んでおります。つまらないミスで、楽しんで観てくださっている皆様に誤解を与えてしまい、心よりお詫び申し上げます」とツイートした。

   ドラマの中で映される日付には、特別な意味はなかったということのようで、「(憶測が)あまりにも広がっていくのを黙って見ていられず、どうにか食い止めたく思いました」と、謝罪の意図を説明している。

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