朝鮮日報「一部の韓国人が過剰反応」
福島空港では、2011年の原発事故で韓国のアシアナ航空が定期便の運航を取り止めている。その後、不定期のチャーター便が13年まで運航されていた。
韓国の大手紙「朝鮮日報」の24日付日本語版サイト記事によると、今回の福島便について、韓国のネット掲示板などでは、「福島に飛んで行った飛行機は放射性物質にまみれているかもしれないので不安だ」との声が漏れ、済州航空に乗らないようチケット不買運動の呼びかけすらあった。
また、ほかの韓国メディアによると、済州航空の乗務員らが放射性物質への懸念から搭乗業務を拒否し、済州航空が福島便に乗る乗務員を選ぶと通告すると、その期間に休暇を取るなどして抵抗していたとされている。
ただ、朝鮮日報では、福島空港の放射線量が毎時0.07マイクロシーベルトに過ぎず、ソウルでの放射線量0.09マイクロシーベルトより低いことを挙げ、「一部の韓国人が過剰反応」とも報じている。
日本のネット掲示板などでは、「理由は無茶苦茶」「完全にヘイトなんだけど」「海外からの生々しい差別を感じる」といった声が上がっている。その一方で、「別に来てくれなくてけっこう」などと冷めた見方も多かった。
ツアーを後援している福島空港利用促進協議会の事務局がある県の空港交流課では、「済州航空の対外的な発表が出ておらず、こちらからコメントする考えはありません」と取材に答えた。韓国観光公社の東京支社では、「民間企業のことですので、コメントは差し控えさせていただいています」と話している。