「開幕投手候補」の斎藤、実戦は
同じく今季のキャンプで「復活」報道が多数出たのが日本ハム・ファイターズの斎藤だ。プロ入りした2011年の6勝から1軍での勝利数は年々減り、16年は0勝に終わった。それでも17年に始動すると、51球を投じた2月2日のブルペン入り後、2月4日付「デイリースポーツ」は「7年目で例年にない手応えだ」とし、栗山英樹監督が斎藤を開幕投手候補に指名したと伝えた。2月3日付「スポーツ報知」も「僕の中で去年と比べて状態はよかった。コンディションは100%に近い状態」と斎藤自身が感じた「手応え」を伝えている。昨秋から右腕の可動域を広げるよう鍛え、ツーシームが武器になったとスポーツ紙で伝えられ、期待が高まった。
「ハンカチ王子」のカムバックをたぎらせた斎藤だったが、2月21日の楽天との練習試合では2回7被安打5失点と崩壊。開幕1軍も危ぶまれる登板となった。
これまでもプロ野球のキャンプやオープン戦を伝える報道には、期待をもたせるものが多く、実際に3月末の開幕になると、一向に活躍しない選手がいた。今季はこの二人が典型だという声もある。