脳梗塞予防に自分でできる簡単検査 心房細動かも?正しい脈の測り方

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   3月9日は「脈の日」だ。「3」(みゃ)と「9」(く)の語呂合わせからきた。日本脳卒中協会と日本不整脈心電学会は2017年3月9日~15日の1週間を「心房細動週間」と定め、脳梗塞を引き起こす「心房細動」(心臓のけいれん)の恐ろしさをキャンペーンしている。

   日本脳卒中協会のウェブサイト「心房細動週間」で、自分で脈を測って「心房細動」かどうかチェックし、脳梗塞を予防する方法を載せているので紹介しよう。

  • 人差し指、中指、薬指の3本を当てる
    人差し指、中指、薬指の3本を当てる
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自覚症状は「どきどきする」「階段や坂がきつい」

   同サイトによると、脳卒中の約6割が脳梗塞(血管が詰まるタイプ)で、心臓にできた血の塊(血栓)が脳の動脈に詰まることによって起こるタイプが多い。このタイプは、死亡率が高く(2割)、助かっても歩行に介助を要したり、寝たきりなったりするなど重い後遺症が残る場合が多い(4割)。そして、原因の4分の3が心房細動で、自分に心房細動があるかどうかを知ることは、脳梗塞の予防にとても重要だ。

   では、心房細動とは何か。正常な心臓のリズムは、安静時には規則的に1分間で60回~100回拍動する。しかし、心房細動になると拍動数が1分間で300回以上に跳ね上がり、心臓が速く不規則に拍動する。この激しい拍動が心臓にできた血栓を脳の血管に送り込んで詰まらせるのだ。心房細動は年齢が上がるにつれて発生率が高くなり、女性よりも男性に多い。70万人以上が心房細動を持っていると推定されている。

   健康な人にも発生するが、高血圧、糖尿病、心筋梗塞などの心臓病や慢性の肺疾患のある人に発生しやすい。またアルコールやカフェインの過剰摂取、睡眠不足、精神的ストレス時に発生しやすくなる。

   心房細動の診断には心電図検査が不可欠だ。自覚症状があったり、自分で脈を調べたりしておかしいと思ったら、すぐに受診し心電図検査を受けた方がよい。自覚症状では「どきどきする」「胸が苦しい」「階段や坂を上るのがきつい」「息が切れやすい」「疲れやすい」などがある。手首や首の脈を測ると、普段よりも速かったり、「速い・遅い」を不規則に繰り返したりする。

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