CNN「演説を見る人は、演説する人を支持する傾向」
調査は、事前に演説を見ることを明らかにしていた人を対象に行われた。そのため、米国人全体を対象とした通常の世論調査とは性質が異なる。CNNでは、
「こういった演説を見る人は、演説する人を支持する傾向がある」
とも説明している。
なお、09年のオバマ前大統領、01年のブッシュ元大統領の初の施政方針演説を「非常に肯定的」に受け止めた人の割合は、それぞれ68%、66%だった。歴代大統領には及ばないものの、CNNでは今回も「かなり良い数字」だと伝えている。
一方、演説では早くも事実関係の誤りが指摘されている。トランプ氏は
「全米科学アカデミーによると、今の移民システムは、1年に数十億の負担を米国の納税者に強いている」
と述べたが、AP通信は
「アカデミーの報告書の内容を正確に反映していない。報告書では、移民が『納税し、公共サービスを利用して支出を増やすことで政府の財政に貢献している』とある」
と指摘。具体的には、「1世」は政府にとって高くつくが、2世以降は経済、財政面で貢献しているなどと説明している。