R25、終了――人気フリーマガジンとして知られ、15年以降はウェブメディアとして展開してきた「R25」が2017年4月28日をもって、その歴史に幕を下ろすこととなった。運営会社が3月1日、発表した。
一世を風靡したメディアが姿を消すことに、ツイッターなどではショックの声が広がった。
「持続的に収益化」困難と判断
「R25」は2004年、リクルートが創刊。05年からは電通と共同で設立したメディア・シェイカーズが運営していた。
「団塊ジュニア」のビジネスマンをターゲットにした各種特集や著名人へのインタビューなどが話題を呼び、全盛期には駅などのラックに備えられた最新号が、数日のうちに品切れになるほどの人気を誇った。
2015年には紙面での展開を終了、以前から配信していたウェブ版に集中し、公開されている媒体資料によれば、月間約1600万ページビューを記録していた(2016年時点)。
そんな中での、突然の更新終了発表。1日、リクルートホールディングスはプレスリリースで、
「昨今のインターネット広告市場の変化の中で、『R25』等のビジネスモデルとしては持続的に収益化できる事業構造をつくることが難しい」
とその理由を説明した。
「ZUUNY」も同時に終了
また、メディア・シェイカーズが運営しているインフォグラフィックを主体としたウェブメディア「ZUUNY(ズーニー)」も同じ4月28日に終了する。
ツイッターなどでは、かつての読者から、
「R25なつかしいなぁー。社会人なりたての私は駅の構内を探してたっけなぁ。ちょうど刊行されたときだったのかー。あれから13年も経つの?!しんみりするわー」
「マジで!?高校時代、何曜日か忘れちゃったけど、某駅に寄って一冊貰って読みながら学校に行くのが一時期習慣だった...懐かしい。あまりにもしっかりしてるので、当時どっかにお金を入れなきゃいけない自販機的システムなのかと思ってた。ご苦労様でした」
「R25が終わるんだ。うーん、一時代が終わった感じだよなあ」
など、その終了を惜しむ声が相次ぐ。
「R25」には1日、
「13年にわたり、R25というメディアが続いてきたのは、何よりも読者やユーザーの皆様のお陰です。本当にありがとうございました」
との編集部コメントが掲載された。