関釜フェリーが「青春18きっぷ旅 大応援キャンペーン 2017年春」を実施している。山口県下関と韓国・釜山間が9000円で往復できると、ツイッターなどで話題になっている。
あるツイッター主が「青春18きっぷで韓国往復9000円。これ知らなかった...」と、つぶやいたことがきっかけだ。
夜行フェリーでホテルがわり
山口県下関市に本社を置く「関釜フェリー」は2017年3月1日から、JRグループの割引切符「青春18きっぷ」の利用者を対象に、下関‐釜山で運航している国際フェリーの2等船室の旅客運賃を半額に割り引くキャンペーンを実施する。
キャンペーン期間は、JRの「青春18きっぷ」の利用可能期間にあたる4月10日まで(下関発)。往復で利用する場合は、釜山発4月20日まで適用する。関釜フェリーによると、このキャンペーンは2013年春の同じ期間にスタート。今春で5年目。
事前に電話で乗船予約を行い、氏名とパスポート番号などとともに、「青春18きっぷ旅大応援割引」の利用を申し出れば、2等船室の運賃が片道9000円から4500円に半額になる。つまり、9000円で下関と韓国・釜山を往復できる、「プチ海外旅行」を楽しめるというわけだ。
差額を支払えば、1等船室(通常片道1万2500円が8000円)や特等船室(1万8000円が1万3500円)も半額で利用できる(ただし、往復割引や学生割引などとの重複利用はできない)。
この情報に、あるツイッター主は2月24日、
「これ知らなかった...」
と投稿した。
さらに、
「そうか、夜行フェリーだからホテルがわりにもなるんだ。夕方までに下関に18きっぷでついておけばいいんだ...」
と続けた。
「青春18きっぷ」で、海外旅行が楽しめることに、ちょっとした驚きと胸の高まりを覚えたのかもしれない。
毎年、大きな反響
関釜フェリーによると、フェリーは下関を19時45分発。翌日8時に釜山に着く、夜の船旅。「最近は、夜行列車が相次いで廃止されていることもあって、移動と宿泊を兼ねて楽しむ機会が減ってきました」と、「夜行」の楽しさをPR。港の夜景を後にして、夜ゆっくり休むと翌朝には韓国・釜山。翌日は釜山21時発、下関に翌々日の7時45分着のフェリーがあり、「現地では1日たっぷり遊べますし、韓国の鉄道の旅もいいですよ」と話している。
関釜フェリーは、「毎年、大きな反響をいただいています。『青春18きっぷ』を利用する方の多くが遠方から、なかでも東京や大阪などの大都市からのお客様が多いですね」と話す。
普通列車などを使って大阪から1日かけて、あるいは東京から尾道や広島で1泊して夕方に、下関に到着。「それからでも釜山に渡れますから」と、鉄道の旅を楽しんだ後に船旅も満喫できる。「釜山から帰ってから、九州を周遊する人もいらっしゃいますよ」とも。
そんな旅の楽しむ方を知っている人からだろうか、ツイッターには、
「ご存知かも知れませんが18きっぷで中国地方を通る際は、相生~下関一帯がめっちゃトロいのでお気を付けください」
といったアドバイスも寄せられている。