「体型」が先か、「スポーツ」が先か、研究はこれから
今回の研究で、「やせ型の少女」になりやすく、「スポーツの影響」の可能性があることがわかった。「バレエをしている子」のリスクが高いというショッキングな結果が出たが、渡辺専任講師はこう指摘する。
「少女のもともとの体型がスポーツの選択に与える影響を考える必要があります。バレエをしたから側弯症になったのか、側弯症になるほどやせた子だからバレエを続けているのか、わかりません。バスケットやバトミントンの子がなりにくいのも、競技のためではなく、筋肉質の体型だからかもしれません」
そして、これからの研究についてこう語った。
「やせ型の子に多いことと、生活習慣は関係がないことがわかったことは、疑心暗鬼にとらわれている患者と家族にとっていい情報提供になりました。また、遺伝性が高いこともわかりました。関連する遺伝子も突きとめているので、今後は発症のメカニズムを解明して治療に役立てていきたい」