チンパンジーのダウン症確認 世界2例目、人間の症例と類似点も

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   京都大学野生動物研究センターのグループは2017年2月22日、世界で2例目となるチンパンジーのダウン症を確認したと発表した。

   今後の行動観察で人間のダウン症との類似点や相違点が明らかになれば、ダウン症の理解がより進むと考えられる。

人間では約600人に1人の割合

   人間のダウン症は、通常2本からなる染色体が3本ある「トリソミー」と呼ばれる状態があると引き起こされる先天性の疾患で、人間では約600人に1人の割合で生じる。体の発育や認知機能の発達の遅れ、身体障害が生じる場合が多い。

   ダウン症のチンパンジーは、野生動物研究センターの施設「熊本サンクチュアリ」で見つかった。「トリソミー」が確認され、小柄な体、先天性の白内障や眼球異常、心疾患、歯の欠損と、人間のダウン症とよく似た症状があった。人間以外の霊長類でダウン症が確認されたのは、1969年に米国で発見されて以来2例目という。

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