子どものインフルが親にうつり... 「家族全滅」を防ぐ感染症予防術

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汚物処理は塩素系漂白剤を使って

   生田理絵さん宅では、寝室にいつも濡れタオルや洗濯物を干し、加湿器も2台使って室内を乾燥させないようにしている。しかし今年の正月、睦喜(むつき)くん(1歳0か月)が感染性胃腸炎にかかってしまった。

理絵さん「最初はうつ伏せで吐いて、抱っこしても何か飲ませたら吐いて、1日に10~20回くらい吐いていた。脱水が怖いと水もあげるが、それも全部吐いてしまうのでどうしようかと...」

   幸いおう吐は1日で終わり、下痢も2日ほどしか続かなかったが、それが終わると今度は父の直也さんに感染。その後理絵さんもかかってしまった。

   汚物を処理する際はビニール袋で手を覆い、汚れた場所には除菌スプレーをかけ、しっかり手洗いもしていたが、家族全員感染という結果に。どうすればこの事態を防げたのだろうか。

草川氏「感染性胃腸炎は主に接触性感染。とても感染力が強いウイルスで、吐しゃ物が飛び散った場所を触るだけでも感染してしまう。子どもの体にくっついたものを全部取ろうとしても難しく、どうしてもケアしている両親にうつってしまうことはある」

   なるべく感染を防ぐには、塩素系漂白剤での消毒が有効だ。

   吐しゃ物をキッチンペーパーなどで覆い、1.5リットルの水に対して台所用や洗濯用の塩素系漂白剤25ミリリットル入れてつくった消毒液をたっぷりスプレーする。

   机や床にウイルスが付着したと思われる時は、1.5リットルの水に対し5ミリリットルの塩素系漂白剤を入れた薄めの消毒液をスプレーするとよい。人体には使えないので要注意だ。

   マットや布団に汚物が付いた場合、天日干しでは十分に殺菌できない。ウイルスは85度以上、1分以上で死滅するので、洗う際はまず熱湯にさらしてから洗濯したり、スチームアイロンを当てたりすると効果的だ。

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