北朝鮮、中国を「『友好的な隣国』と言う周辺国」
国営朝鮮中央通信は17年2月23日、
「汚らわしい処置、幼稚な計算法」
と題した記事を配信。中国を名指しこそしなかったものの、「友好的な隣国」という表現で中国を非難した。
朝鮮中央通信の主張によれば、北朝鮮が2月12日に発射した弾道ミサイルについて、世界中のメディアが「戦略的優越性の一大誇示となる」と評したが、「折に触れて『友好的な隣国』と言う周辺国」だけが
「『初期段階にすぎない核技術』だの、『朝鮮は一番大きな損失を被ることになるだろう』だの、何のとしてわれわれの今回の発射の意義をダウンさせている」
と主張。中国がミサイル実験に反対したことへの恨み節をぶちまけた形だ。これに加えて、制裁措置への不満もあらわにした。
「特に、法律的根拠もない国連の『制裁決議』を口実にして人民の生活向上に関連する対外貿易も完全に遮断する非人道的な措置もためらわずに講じている」
「それでも大国と自称する国が定見もなく米国の拍子に踊りながらも、あたかも自国の汚らわしい処置がわれわれの人民生活に影響を及ぼそうとするものではなく、核計画を阻むためのことだと弁解している」
こういった経緯から、韓国メディアからは、今回のCCTVの報道が
「中国の石炭輸入禁止措置を(北朝鮮が)強く非難したことに対する対抗という観測が出ている」(東亜日報)
といった指摘が相次いでいる。