厚労省、NHKガッテン「糖尿病治療」を問題視 専門学会も「許されない」抗議文

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睡眠学会「医療現場での混乱を招いています」

   また、日本睡眠学会と日本神経精神薬理学会も27日になって、「ガッテン!」の放送内容に抗議する文書を理事長の署名入りで公表した。その文書は、両学会が連携して作成したもので、文面は同一のものになっている。

   番組では、「血糖値を下げる新薬」だとして、製薬会社のMSD(東京都千代田区)が2014年に発売した「ベルソムラ」という睡眠薬を取り上げていた。両学会は文書の中で、

「国で承認された効能又は効果は『不眠症』に限定されており、糖尿病に対して処方することは認められていません。番組内ではそのような睡眠薬を取り上げ、血糖低下を目的として用いることを推奨しているかのような印象を与えています」

と指摘。さらに、ベルソムラは「既存の臨床試験データにおいても血糖降下作用は確認されていません」として、

「一部の研究者の限られた研究データを根拠として糖尿病治療に用いることは倫理的にも医学的にも許容されません。本番組ではそのような根拠に乏しい効能効果を視聴者に向けて強くアピールしており、糖尿病患者に過大な期待を持たせたばかりか、医療現場での混乱を招いています」

と厳しく非難した。

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