「皆様の誤解や混乱を招き、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫びします」
謝罪文の冒頭でNHKは、番組の趣旨について「睡眠を改善することで血糖値が下がる」という研究データを紹介するものだったと説明。しかし、実際の番組では睡眠薬を飲むことで糖尿病が治療できるといった「行き過ぎた表現や短絡的な表記」があったとして、
「あたかも睡眠薬を糖尿病の治療や予防に、直接使えるかのような誤解を与えてしまいました」
と放送内容に問題があったことを認めている。
また、番組中では「副作用の心配が非常になくなっている」などの説明があった。この点について謝罪文では、悪夢や頭痛などの報告例は出ているとして「大変不適切でした」とお詫びしている。
なお、問題となった「ガッテン!」の放送をめぐっては、番組で紹介した睡眠薬をめぐる「ステマ疑惑」も指摘されていた。番組では、製薬会社のMSD(東京都千代田区)が2014年に発売した「ベルソムラ」という特定の睡眠薬を商品名が分かるように取り上げていたことから、
「がっつりベルソムラの宣伝です。監修医はMSDとCOI(編注・利益相反)関係にあるんでしょうか?」
などと疑う書き込みがネット上に数多く出ていた。
この点については、スタジオに出演した医師は別の種類の睡眠薬も紹介していたと説明。続けて、番組では「その内容を十分にお伝えできない編集となってしまいました」として、
「あたかも番組や病院が、この薬だけを推奨しているかのような印象となってしまい、配慮に欠けていました」
と謝罪していた。
NHK広報局は27日のJ-CASTニュースの取材に対し、「説明が不十分で行き過ぎた表現があった。皆様の誤解や混乱を招き、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫びします」とコメントした。
2月28日に予定していた再放送も取り止め、別内容に差し替えて放送する。また、3月1日の「ガッテン!」の放送中にも、改めてお詫びと説明をする予定だという。