「巨乳だとかかりやすい」はウソ 知られざる乳がんの常識を大公開

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背が高い、毎日多量の飲酒、だと要注意

   乳がんになりやすいのは、背が低いより高い女性というデータがある。

   国立がん研究センターが5万人の女性を対象に行った研究では、身長160センチメートル以上の人は148センチメートル以下の人に比べ、発症率が閉経前では1.5倍、閉経後は2.4倍だった。

   成長期に成長が早かった人は、女性ホルモンや成長ホルモンの分泌が早く、それが影響していると考えられる。

   毎日たくさん飲酒する人も乳がんになりやすい。アルコールを分解する時に発生するアセトアルデヒドに発がん性があるためだ。

   日本酒なら1合、ビールは大びん1本、ワインはグラス2杯を目安とし、毎日これ以上飲む人は発がんリスクが高まる。

   胸が大きい方が乳がんになりやすいのでは、と考える人も少なくなさそうだが、これは間違い。ただしBMI(体格指数)が30以上の太っている人は、標準体型の人と比べ約2倍リスクが上がるといわれている。

   胸にしこりが見つかっても、それが乳がんというケースは実は少ない。生理前にできるしこりは、女性ホルモンの影響で乳腺が張ってかたくなっているだけという場合が多く、生理後にもう一度チェックしてしこりが消えていれば心配ない。

   良性のしこりは触った時にツルッとしていてよく動くが、悪性のしこりはゴツゴツしていて動きが悪いという違いがある。ただ素人判断は難しいので、気になったら検査を受けよう。

   乳がんのリスクを下げるには、適度な運動が大切だ。毎日運動をしている人はそうでない人に比べ、リスクが3分の1に減少する。少し汗ばむ程度の運動を毎日続けるとよい。

   みそ汁をたくさん飲むと乳がんになりにくいというデータもある。1日1杯未満の人に比べ、2杯飲む人は26%、3杯以上飲む人は40%発生率が下がった。

   まだ研究段階だが、大豆に含まれるイソフラボンに乳がんの予防効果が期待できると考えられている。

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