バスタオル使わない時代到来か 「乾きにくい」「臭う」を乗り越えるには

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   バスタオルを使わない人が増えているというアンケート結果発表された。「乾きにくいから」「ニオイが気になるから」といった理由があげられている。

   一方でバスタオルを使っていても、「毎日」は洗わない人は少なくない。その場合は雑菌の繁殖も無視できない。

  • 風呂上がりにバスタオルを使わない?
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小さめや薄めのタオルで我慢して代用

   ライオン(本社・東京都墨田区)は2017年2月1日、既婚女性500人を対象とした「タオル利用に関する意識調査」の結果を発表した。J-CASTヘルスケアの取材に答えた同社広報担当者によると、「あくまで参考値ではありますが」と前置きして、「バスタオルを使いたいと思いながら使っていない」人はおよそ60%いたと話す。小さめや薄めのタオルで我慢して代用しているという。その理由として、過半数の55.9%が「乾きにくいから」、47.7%が「洗濯の手間がかかるから」と答えている。また、「ニオイに悩んでいる」も62%いた。

   ライオン広報担当者は「本当は大きく、厚く、手触りの良いバスタオルを使いたいのに、手間やニオイが気になるために、使い古してごわつきのあるものやフェイスタオルを仕方なく使っている人が少なからずいるようです」と話していた。

   バスタオルの乾きづらさやニオイを解消する方法はある。担当者は、「乾きやすくするには、重なる部分が多くなる二つ折りは避け、バスタオル同士が接する面が少なくなるように干すとよいでしょう」とアドバイスした。また、長い辺を地面と水平にし、ジグザグに折ってピンチハンガーにとめる「蛇腹干し」も乾きが早くなると勧めている。

   「ニオイを出さないようにするには、使った後でなるべく早く洗濯するとともに、洗濯する前のケアも大事」として、「使用後、湿っている状態だとニオイの元となる雑菌が繁殖しやすくなります。くしゃっと放りだしたり、すぐに洗濯機に入れたりせず、竿やハンガーに干してできるだけ乾きやすい状態にしておくと、ニオイの発生が緩和できます」と話した。バスタオルの使い方は工夫次第と言えようだ。

毎日洗うのが面倒な人は

   ただ「ニオイが気になる」と言いながら、ある調査によるとバスタオルを毎日は洗わない人が過半数に達した。暮らしの情報サイト「at home VOX」が2014年4月、20~59歳の男女500人に実施した「バスタオルの洗濯頻度」の調査によると、「毎日」は45.4%だったが、次に多いのが「週1回」の16.4%、「2日に1回」が15.8%、「週2回」も14.4%で、「週1回未満」も8%いた。

   衛生微生物研究センターのウェブサイトによると、「使用直後のバスタオルには1枚当り数十~数百個くらいの雑菌(主に使用者の体に由来する細菌)が付いていますが、 そのタオルを3日間洗濯せずに使うと、細菌数は数万~数億個に激増します」。すぐに健康に悪影響を及ぼすわけではないが、「皮膚に炎症がある場合などは症状が悪化する恐れがありますし、体も臭いやすくなります」。

   明治元年創業の老舗タオルメーカー「ホットマン」(本社・東京都青梅市)に取材したところ、担当者は「バスタオルの中には、使用している綿素材があまり良くないものも多いです。そうした製品の場合、数回洗濯すると繊維がほつれて、薄くなったり固くなったりしてしまう可能性が高いです」と話す。では、バスタオルの清潔を保つにはどうすればよいか。「長い目で見れば、多少高価でも質の良い綿素材が使われていて、柔軟剤などの薬剤の使用されていないものを選んだ方がいいのではないでしょうか。店頭で聞けば教えてもらえるはずです」。洗濯を毎日するのが難しければ「枚数をそろえて、とにかく毎日違うバスタオルを使うのがよいでしょう」とも勧める。

   乾きづらいと悩む人が多い点については、「バスタオルは厚めで大きいため、乾燥にある程度時間がかかるのは仕方がないかと思われます。屋外に干せない場合、できるだけ窓際に置き、あとは扇風機や除湿機を併用するといった方法を取る、あとはコインランドリーにもある乾燥機を使うというところでしょうか」と話していた。

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