バスタオル使わない時代到来か 「乾きにくい」「臭う」を乗り越えるには

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毎日洗うのが面倒な人は

   ただ「ニオイが気になる」と言いながら、ある調査によるとバスタオルを毎日は洗わない人が過半数に達した。暮らしの情報サイト「at home VOX」が2014年4月、20~59歳の男女500人に実施した「バスタオルの洗濯頻度」の調査によると、「毎日」は45.4%だったが、次に多いのが「週1回」の16.4%、「2日に1回」が15.8%、「週2回」も14.4%で、「週1回未満」も8%いた。

   衛生微生物研究センターのウェブサイトによると、「使用直後のバスタオルには1枚当り数十~数百個くらいの雑菌(主に使用者の体に由来する細菌)が付いていますが、 そのタオルを3日間洗濯せずに使うと、細菌数は数万~数億個に激増します」。すぐに健康に悪影響を及ぼすわけではないが、「皮膚に炎症がある場合などは症状が悪化する恐れがありますし、体も臭いやすくなります」。

   明治元年創業の老舗タオルメーカー「ホットマン」(本社・東京都青梅市)に取材したところ、担当者は「バスタオルの中には、使用している綿素材があまり良くないものも多いです。そうした製品の場合、数回洗濯すると繊維がほつれて、薄くなったり固くなったりしてしまう可能性が高いです」と話す。では、バスタオルの清潔を保つにはどうすればよいか。「長い目で見れば、多少高価でも質の良い綿素材が使われていて、柔軟剤などの薬剤の使用されていないものを選んだ方がいいのではないでしょうか。店頭で聞けば教えてもらえるはずです」。洗濯を毎日するのが難しければ「枚数をそろえて、とにかく毎日違うバスタオルを使うのがよいでしょう」とも勧める。

   乾きづらいと悩む人が多い点については、「バスタオルは厚めで大きいため、乾燥にある程度時間がかかるのは仕方がないかと思われます。屋外に干せない場合、できるだけ窓際に置き、あとは扇風機や除湿機を併用するといった方法を取る、あとはコインランドリーにもある乾燥機を使うというところでしょうか」と話していた。

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