「フジテレビはもっと危機感を」
その後、視聴率は悪化が進み、2月13日放送の第4話では、1話あたりの「月9」史上最低視聴率となる6.6%を記録した。さらに、翌週の20日に放送された第5話の視聴率は6.2%。2話連続でワースト記録を更新するという、歴史的な「不人気ぶり」だ。
いったいなぜ、フジの「月9」はここまで凋落してしまったのか。芸能評論家の肥留間正明氏はJ-CASTニュースの取材に対し、開口一番「もう、全部が悪いですね!」と一喝した。続けて、
「結局のところ、ヒットするドラマとは脚本と配役がしっかりした作品です。今のフジのドラマを見ていると、ただ人気があるタレントを使えばいいと考えているように感じてしまう。つまりは、基本がまったく出来ていないんですよ」
と批判する。「フジテレビはもっと危機感を抱く必要がある」としたうえで、
「もう『月9』ブランドは完全に崩壊したということを、きちんと受け止めないと。思い上がりを捨てて、もう一度基本に忠実で丁寧なドラマを作っていかないと」
と厳しく指摘した。
なお、スポーツ各紙の報道によれば、フジテレビの亀山千広社長は2月24日の定例会見で、「月9」からドラマを撤退させることについては「考えていない」と明言。その上で、17年4月で「月9」ドラマの放送開始から30周年を迎えることに触れ、
「新たにスタートした枠として頑張って欲しい」
と檄を飛ばしたという。