1990年代に「渋谷系の王子様」と呼ばれ人気を集めた、シンガーソングライターの小沢健二さん(48)が、約20年ぶりに「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出演した。
久しぶりにテレビでその姿を見たファンは、年齢を重ねた小沢さんに衝撃を受けたようだ。「オザケンがオジサンに...」という声もあがった。
「なんか前世へ帰ってきたみたいです」
2017年2月24日放送の「ミュージックステーション」に登場した小沢さんは、MCのタモリさんに「小沢健二君、20年ぶり」と紹介されると「なんか前世へ帰ってきたみたいです」。歌唱前のトークで、改めて20年ぶりの出演について聞かれると、「この辺がすっかり変わっちゃって...。昔はボロボロだったのに、いつの間に...」と、テレビ朝日がある地域周辺の変化を例にあげ、20年のブランクを実感していた。
小沢さんは1993年にソロデビュー。翌94年、スチャダラパーと共演した「今夜はブギー・バック」やCMに起用された「ラブリー」などがヒットすると、歌詞の世界観や甘い歌声、立ち振る舞いなどから「渋谷系の王子様」としてカリスマ的な人気を誇った。しかし1998年の活動休止以降、メディアでの露出はほとんどない。今回のテレビ出演は、2014年の「森田一義アワー 笑っていいとも!」(フジテレビ系)のコーナー「テレフォンショッキング」に出演して以来、3年ぶりとなる。そんな小沢さんのテレビ登場は大きな注目を集め、番組放送中から「オザケン」「小沢健二」というワードがツイッタートレンド入りしていた。
ただ長年、マスコミに登場していなかったため、多くの人の「オザケン」のイメージは20年前のまま変化していなかったとみられ、48歳になった小沢さんの現在の姿にショックを受けたファンも少なくなかったようだ。番組を見た人はツイッターに、
「久々に見たオザケンが、どこにでも居そうなオジサンになっていた衝撃」
「あのキラキラ王子様だったオザケンはどこにいっちゃったの」
「昔の姿しか記憶にないから、あまりの違いにちょっとだけびっくりしちゃった」
といった声を寄せた。
歌声は変わっていないと喜ぶファン
それでも小沢さんが2月22日に発売したシングル「流動体について」と代表曲「ぼくらが旅に出る理由」を披露すると、「オザケン相変わらず小難しい歌詞の歌を歌ってて嬉しくなっちゃう!」「若い頃の可愛い感じは少なくなってるけど、歌声は変わらないなぁ」と、ツイッターには20年前と変わらない小沢さんらしい音楽に魅了されたファンが投稿していた。
今回初披露した「流動体について」が収録されているシングル「流動体について c/w 神秘的」は、発売の前日に小沢さんの言葉が紙面にぎっしり詰まった新聞広告で「サプライズ発表」され話題になった。今後の活動が注目されていたが、ミュージックステーションでは小沢さん自身から、
「今年フジロックフェスティバルに出ます」
と再びサプライズがあった。