サッカーに負けるな! プロ野球活性化の秘策は「巨人優勝」が1番

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菅野が投げるときに勝たないといけない

「やはり巨人が勝たないと盛り上がらない」

   お決まりのセリフが関係者から出る。巨人ファンは圧倒的に多いから正しい意見なのだが、その巨人は期待にこたえられるのか。

   昨年は2位。しかし、クライマックスシリーズでDeNAにまさかの敗退。それも本拠地でやられるという屈辱を味わった。高橋由伸監督は早くも「カド番」といわれる今シーズンである。

   2017年2月1日から宮崎で、中旬から沖縄でキャンプ。国内外から選手をかき集めてペナント奪回を図っている。

   「強い」という話はあまり聞かれないけれども「弱い」という声もない。つまり、つかみどころがない、ということなのだろう。

   極論すれば、エースの菅野智之をどのくらい勝たすことができるか、という」ことに尽きる。昨年は好投しながら勝てず、9勝にとどまった。安定感からして信じられない数字で「昨シーズンの七不思議の一つ」だった。15勝をクリアすれば打線が奮起した証となり、その相乗効果が見込める。

「巨人が勝たないと、プロ野球は盛り上がらないので、そうなるように頑張る」

   そう語る高橋監督がもっともプロ野球の現状を理解しているようだ。プロ野球の活性化の秘策は「巨人優勝」。代わり映えしないが...。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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