スティックは幼児が飲みこみやすいサイズ
今回の公表について、「こどもの生活改善員会」は事例解説のコメント欄に加熱式タバコの「危険性」をこう指摘している(要約抜粋)。
(1)加熱式タバコのスティックには、紙巻タバコと同様にフィルターが付いているが、長さが約2.5センチと紙巻タバコの半分で、幼児が一口で口の中に入れられる大きさになっているのが問題だ。
(2)加熱式タバコの使用者が吸引する有害物質は、紙巻タバコより少ないとされている。しかし、ホルムアルデヒドなどの有害物質が含まれているという研究もある。また、スティックに含まれるニコチン量に表示義務がないことも問題だ。紙巻タバコより高い濃度でニコチンが含有されている可能性もある。米国では、加熱式タバコに仕組みが似ている電子タバコの有害性が指摘されており、2歳未満の幼児が電子タバコのスティックを飲みこんだ場合、紙巻タバコを誤飲したケースより重篤になるという報告がある(重症化するリスクは2.6倍)。
(3)加熱式タバコメーカーが「副流煙が出ない」と強調しているため、今後、幼児がいる家庭でも使用者が増える可能性がある。