森友学園に「感銘を受け」ていた昭恵夫人 安倍首相が明かした「名誉校長」辞任の理由

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   学校法人「森友学園」(大阪市)が2017年4月に開校予定の「瑞穂の国記念小学院」をめぐり、安倍晋三首相は2月24日の衆院予算委員会で、昭恵夫人が同校の「名誉校長」を辞任したことを明らかにした。

   夫人は2015年9月、森友学園が運営する幼稚園で講演を行い、名誉校長に就任した。ところが首相の説明によれば、学園理事長の籠池泰典氏からスピーチの直前に「なってくれ」と言われ、夫人は当初断っていたのだという。

  • 安倍晋三首相
    安倍晋三首相
  • 公式サイトから削除された昭恵夫人の挨拶文
    公式サイトから削除された昭恵夫人の挨拶文
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  • 公式サイトから削除された昭恵夫人の挨拶文

講演直前の待合室で「なって」と言われた

   森友学園をめぐっては、不透明な国有地払い下げ問題が取り沙汰されている。国会ではこの取引に加え、4月に新設される「瑞穂の国記念小学院」の名誉校長を昭恵夫人が務めていることや、「安倍晋三記念小学校」の名目で学校建設の寄付金集めが行われていたことが追及の対象となっている。

   民進党の福島伸享氏は24日の予算委で、小学校の公式サイトから夫人の顔写真と挨拶文が23日までに削除されたことについて質問。これを受け首相は、夫人から聞いたという名誉会長就任までの経緯を次のように説明した。

「実は(就任記念)講演の前の待合室において『名誉校長になってください』と頼まれ、妻はそこでは『夫の関係もあるので、お引き受けできない』と断った。しかしその後、突然、その場で籠池さんからそのように(名誉校長だと)紹介された」

   テレビ東京が独占報道した実際の講演映像を見ると、籠池氏は「今、安倍昭恵先生に名誉校長になっていただいたということをご報告申し上げました」とし、保護者に拍手を促した。首相によれば、夫人は「なかなかそうなったら、その場で『それはお引き受けできない』と、はっきり言うことができなかった」のだという。

   その後、昭恵夫人は「あそこで急に(名誉校長だと)出されて、私も当惑しました。お引き受けできません」と話し、何度もやりとりを重ねたそうだ。だが、小学校側からは「父兄の前でおっしゃったんだから、引き受けてもらわないと困ります」と言われ、最終的に受けることになったのだという。

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