同人誌販売店「とらのあな」が新たに手がけるオタク向けの「結婚相談所」に注目が集まっている。
この結婚相談所の利用規約には、「婚前交渉」や「結婚の口約束」「宿泊を伴う旅行」「同棲の事実」を自動的に「成婚」とみなすルールがあるからだ。実は、結婚相談所の一般的な規約なのだが、あまり知られていなかったためか、ネット上では「そういうものなの」と驚きの声が上がっている。
「宿泊を伴う旅行」も同じ
「とらのあな」の結婚相談所「とら婚」は17年2月25日、東京・秋葉原にオープンする。「趣味と結婚を両立させる」をコンセプトにした、まさに「オタクの、オタクによる、オタクのための結婚相談所」だ。
とらのあなが培ったコンテンツ販売のノウハウと「オタク診断テスト」「クリエイター(ファン)割引」「オタク同士のマッチングサービス」といった独自のシステムをかけ合わせ、成婚を強力にアシストする。
入会金は9万8000円から、月会費も1万円からと決して安くないが、婚活アドバイザーが成婚に向けて手厚くサポートしてくれるという。
「成婚」時には成婚料が最低10万円必要となるほか、「とら婚」の利用規約には、こんな注意書きもある。
「結婚、婚約又はそれらと同等の成果(『結婚の口約束』『宿泊を伴う旅行』『婚前交渉』『同棲』『交際期間を延長し通算6ヵ月を経過した場合(交際期間は原則3ヵ月)』など)は『成婚』とみなします。トラブルを避けるため、交際期間中の旅行や婚前交渉は禁止です」
「お二人で外泊や旅行へ行かれた場合、又は、婚前交渉の事実が明白になった際には、成婚のご意思の有無に関わらず、成婚とみなし、成婚退会手続きを行っていただきます」
実はこの注意書き、「とら婚」も加入する「日本結婚相談所連盟」(運営:株式会社IBJ)の定める「お見合いルール&マナー」と一字一句同じだ。