福岡・中洲の風俗店情報を発信する「福岡風俗情報誌 マンマンデラックス」が、映画「君の名は。」のパロディーイラストや見出しを披露している。
イラストでのディテールのこだわりようは、ネットユーザーに「センス良い」「欲しい」と絶賛されるほど。一体どのような経緯で制作されたのか、同誌編集部に取材した。
編集部担当者、「君の名は。」を6回も鑑賞
「ネットのトレンドには常にアンテナを張っている」
マンマンデラックス編集部の担当者は、自信ありげにこう説明する。2007年に創刊。姉妹誌の「九州風俗情報誌月刊マンマン」がソープランド・トクヨク(ファッションヘルス)・デリバリーヘルス(デリヘル)・風俗アロマ・出会い系・高収入求人など、あらゆる業態を網羅的に取り上げるのに対し、マンマンデラックスはデリヘルに特化しているという。毎月10日、福岡中心部のコンビニやDVDショップ、一部書店に100円で最新号が並ぶ。
そんな同誌が突如注目を浴びたのは、17年2月21日ごろ。あるツイッターユーザーが、「君の名は。」のパロディーイラストが表紙を飾る最新号(2月10日発売)を紹介したのがきっかけだ。これが急速に拡散し、
「センス良い」
「これ欲しい」
「オモロイ」
と称賛の声を集めた。
「君の名は。」の公式ポスターに酷似したレイアウトと、新海誠監督によく似た男性のイラスト、テーマ曲のタイトル「前前前世」をもじったとみられる表紙下のキャッチ「げんげん元気になる女の子カタログ」。大きな見出しには「店の名は?」とある。
こうした「細工」について、マンマンデラックス編集部の担当者は
「(『君の名は。』を)6回ほど鑑賞させていただいていますので、無意識にレイアウトが影響されているかもしれません」
としつつ、意外にも
「『君の名は。』を特別に意識したことはありません」
と断言する。