孫社長、トランプ氏への公約「実現」 米ファンド買収の「したたかな戦略」

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「彼らの投資プラットフォームから多くを学ぶことができる」

   孫正義社長はフォートレスの買収について、「幅広い専門知識と世界に誇れる彼らの投資プラットフォームから多くを学ぶことができる」と話しており、グローバルに展開する同社の投資ノウハウの取得が狙いとみられる。

   孫社長は同年12月、日本の経営者の先頭を切り、米大統領就任前のトランプ氏とニューヨークで会談。米国内への投資と雇用を拡大する考えを表明し、歓迎を受けた。今回の投資ファンドの買収も米政権に好印象を与え、買収した米携帯大手スプリントなど米国での事業を有利に進める戦略があるとみられる。米携帯4位のスプリントは赤字が続いており、3位のTモバイルUSとの合併観測が再浮上している。

   ロイター通信は、ソフトバンクグループがスプリントとTモバイルUSを合併させるため、スプリント株の一部をTモバイルUSの親会社ドイツテレコムに売却すると報道。ソフトバンクは否定しているが、米国の携帯電話市場でベライゾン・コミュニケーションズとAT&Tの2強に次ぐ第三極を目指す孫社長のしたたかな戦略が水面下で進んでいる可能性がある。

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