米軍嘉手納基地(沖縄県沖縄市など)の周辺住民が米軍機の夜間・早朝の飛行差し止めや騒音被害に対する損害賠償などを求めた「第3次嘉手納爆音訴訟」で、那覇地裁沖縄支部(藤倉徹也裁判長)は2017年2月23日、騒音被害を認め、約301億9800万円の支払いを国に命ずる判決を言い渡した。各メディアが報じた。
軍用機の騒音訴訟に対する賠償額としては過去最高。一方で飛行差し止め請求については日本政府には米軍の行動を制約する権限は及ばないとして請求を退けた。
1982年に始まった嘉手納爆音訴訟では、第1次訴訟、第2次訴訟いずれも騒音被害を認め、賠償を命じているが、飛行差し止めについては認めていない。