春三番、春四番までは確認できるが...
春二番、春三番はこれをもじって生まれた造語なので、明確な定義はない。なので、「春何番まであるのか」と質問されても、「マスコミさんの責任として言っていただく分にはいいんですが......」ということで、答えようがないそうだ。春一番が、
「立春から春分までの間に、広い範囲(地方予報区くらい)で初めて吹く、暖かく(やや)強い南よりの風」(気象庁ウェブサイト)
だから、少なくとも春分を過ぎた後の風はもう「春何番」ではない、とも解釈できるが......。
では、メディアでの使用例はどうか。
「日経テレコン」のデータベースによると、80年代以降の全国紙では、「春一番」という表現が4500本以上の記事使われているのに対し、「春二番」は53本、「春三番」は23本。そして「春四番」が3本で、「春五番」以降は1本も確認できない。
ちなみに、2004年2月23日付読売新聞朝刊には、春二番について以下のような解説がある。
「気象庁による認定はないが、春一番に続く強い南風のこと。春三番、春四番......と吹き、次第に『春本番』へと向かう」