皇太子さまは2017年2月23日、57歳の誕生日を迎えた。これに先立ち21日、お住まいの東宮御所で記者会見に臨んだ。
天皇陛下が退位に向けた「お気持ち」を強く示唆した16年8月のビデオメッセージについて、皇太子さまは「『全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないか』と御案じになられていることに、とても心を揺さぶられました」と振り返った上で、「御自身のためにお使いになる時間をもう少しお取りになれるとよろしいのではないか」と気遣った。
象徴天皇のあり方については、次期皇位継承者として「国民を思い、国民のために祈るとともに、両陛下がまさになさっておられるように、国民に常に寄り添い、人々と共に喜び、共に悲しむ、ということを続けていきたい」と述べた。