2017年2月24日の金曜日からスタートする「プレミアムフライデー」のナビゲーターに、人気アイドルグループの関ジャニ∞が就任。そのお披露目イベントが21日に開かれた。
プレミアムフライデーは、官民が連携して取り組む、「週末の金曜日は早めに仕事を終えて豊かに過ごそう」という新たな試み。毎月末の金曜日が対象で、働き方改革や消費喚起につなげていくプロジェクト。イベントでは、ナビゲーターに就任した関ジャニ∞が熱くPRした。
「僕たちもできるだけ金曜日は休んでいこうと思います」!
「プレミアムフライデー ナビゲーター就任イベント」には、世耕弘成経済産業大臣とプレミアムフライデー推進協議会・日本経済団体連合会の石塚邦雄副会長、プレミアムフライデーのナビゲーターを務める関ジャニ∞が登場した。
関ジャニ∞のメンバーが「初めてのプレミアムフライデーを、どう過ごす」をテーマにトークを展開。
「金曜日から日曜日までだから旅行とかいけますよね。いろんなところ毎月いけるかな」(渋谷すばるさん)
「ちょっと時間ができるだけで、できることもすごく増える。まさに豊かな時間、いい言葉ですね」(大倉忠義さん)
「飲み会とかも楽しみ方が変わるんじゃないですか。金曜日の早めからお酒を飲めますからね。こんなに贅沢なことはないですよね」(横山裕さん)
「コンサートは金曜開催できるかもわからないですね」(村上信五さん)
「早く仕事を切り上げてプレミアムなショッピングを楽しめたらなあというふうに思いますね」(安田章大さん)
「そうですね。新しい趣味......、お茶とか始めてみますか(笑)」(丸山隆平さん)
などと語った。
そんななか、会場を沸かせたのが錦戸亮さん。
「時間に余裕があったら、気持ちに余裕もできる。有意義に遊べそうで楽しみ。僕たちもできるだけ金曜日は休んでいこうと思います」
と発言した。
金曜夜生放送の「ミュージックステーション」
週末の金曜日、ましてや月末の金曜日ともなると多忙でなかなか仕事を切り上げるのが難しいイメージがある。プレミアムフライデーには経団連に加盟する大手企業をはじめ、賛同する企業は少なくないが、「残業や休日出勤が増えるだけ」などと仕事のしわ寄せを懸念する声もまた少なからずある。
PRとはいえ、錦戸さんの「お休み宣言」に、インターネットの掲示板などでは、さまざまな声が寄せられている。
たとえば、金曜日の夜といえば、生放送の音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日)が組まれている。
「金曜に休まれたらMステ出れなくなるからあかんで」
「プレミアムフライデー、月末のMステに関ジャニ∞出られないんですか?????」
「これで月末金曜日のMステに関ジャニ∞が出てたら少し笑ってしまうかもしれない」
「月末の回には関ジャニが出られなくなってしまう」
との声が続々と寄せられている。
たしかに、プレミアムフライデーの「PR役」としては、月末の金曜日は仕事がしづらくなるかもしれない。
さらに関ジャニ∞のプレミアムフライデーのナビゲーター就任に、
「『プレミアムフライデー』でみんな休みになるかもって言ってんのに、関ジャニ自ら『コンサートは金曜開催って!』って言っちゃダメだろw 休めよ...」
「わ~い早く帰れるう~何する何する?遊ぼ遊ぼ!と軽薄なノリが関ジャニ∞に合ってて、とてもいい」
「CMで『プレミアムフライデー』ってジャニーズが言ってる時点でヘソで茶が沸く(笑) 」
「『仕事切り上げて遊びに行こう』なんていう企画のイメージキャラクターに、よくあのジャニーズを起用したな。それだけでも正気じゃないわw」
といった声もある。
賛同企業一覧にジャニーズ事務所はない
イベントでは、世耕経産相が「帰りやすい雰囲気づくりが大事です。私は経済産業省で『みなさん帰りましょう』ということを館内放送しますよ」と明かした。
これに、関ジャニ∞の横山裕さんは、
「大臣が率先してくれたら、すぐ帰りますよね」
大倉忠義さんも、
「心強いですよね、すぐ帰りますよ(笑)」
と切り返した。
おそらく、どの企業もトップ自らが率先して仕事を切り上げることが、プレミアムフライデーの成功のカギになるのだろう。人気者でテレビやイベントに引っ張りダコの関ジャニ∞だけに、ふだんから休みがとりづらいのかもしれず、それを思うと何とも意味深な発言にも聞こえてくる。
なお、プレミアムフライデー公式WEBサイトでは、関ジャニ∞が「月末金曜」の社員役として出演する「プレミアムフライデー」スペシャルムービー(全5篇)を、21日から公開している。
ちなみに、プレミアムフライデーに賛同した企業・団体一覧にジャニーズ事務所の名前はない。