南国でも体感で寒いとなったら
では南の地域は、冬でも比較的暖かいので防寒着は不要といった考え方にはならないか。
沖縄市内の中学校にJ-CASTヘルスケアが電話取材をすると、対応した教員は「当校も含めて私の知る限り、コートやマフラーの着用を禁止しているという学校があるとは聞かないですね」と答えた。
「確かに冬でも10度を下回ることは珍しいですが、体感では寒く感じることも少なくありません。冬用の制服も当然あります。生徒が寒いと感じているなら、防寒着も我慢しろとは言いませんよ」
独立行政法人労働安全衛生総合研究所がウェブサイト上で公開している「寒冷環境下での健康リスクと予防方策」では、極寒でなくても体温が低下し血管の収縮や寒冷ふるえなどが起きると血圧上昇や脱水、血液循環の異常を引き起こす可能性もあると警告している。予防法として、「当たり前のこと」と断りつつ、防寒着を着用するよう呼びかけている。