「正しい歯磨き」に3つのコツ
では、どうやって口腔ケアをすればよいのか。2017年2月21日放送のテレビ朝日「グッドモーニング 明快まとめコーナー」では、この研究を受けて「本当は怖い虫歯 正しい歯磨き法とは」を取り上げた。
世界保健機関(WHO)の調査によると、日本人は虫歯が多い。12歳時における平均虫歯本数が、最下位のスウェーデンの1.1本に比べ、2倍以上の2.4本。厚生労働省の調査でも25~64歳の90%以上が虫歯を持っている。それは、日本人には口腔ケアの意識が薄いからだ。虫歯予防のために歯医者に行くより、治療のために行く人が圧倒的多いという。
番組では、ホワイトエッセンス麻布十番M'sデンタルクリニックの川崎万知子院長が、正しい歯磨き法を解説した。
川崎院長「歯磨き粉は『フッ素入り』と書かれたものがオススメです。そしてフッ素をできるだけ長く口の中に留めておくよう、次の3つを守ってください」
(1)歯ブラシは濡らさない。使用前にブラシを濡らす人が多いが、歯磨き粉に含まれるフッ素が薄まってしまう。濡らさずに使おう。
(2)歯磨き粉はチューブから出してそのまま使わない。歯磨き粉が一か所にまとまって付いている状態だからだ。指で平らになじませてから使う。
(3)終わった後、口の中をしっかりゆすぐ必要はない。歯磨き粉の味がなくなるまでゆすぐ人が多いが、フッ素が全部流れてしまう。少量の水で1回だけ、軽くゆすぐだけにしよう。