車輪付き乗り物で子どもの事故多発 キックスケーターでは死亡例も

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ローラー付シューズ、ペダルなし二輪遊具も注意

   一方、子ども用の「ローラー付シューズ」も事故が多いと、国民生活センターが指摘していた。かかと部分に車輪が取り付けてあり、助走をつけてつま先をあげると滑走できる靴だ。

   同センターの2010年5月26日の発表によると、02年度以降約30件のトラブルが報告されていた。事例を見ると、「段差に引っかかって転倒し、手首を骨折した」、「車やバイクを運転中、ローラー付シューズで滑る子どもとぶつかりそうになったことがある」といった内容だ。同センターは「交通のひんぱんな道路での使用は禁止されている。このような場所では使用しないこと」と呼びかけていた。最近では15年3月30日、神奈川県がウェブサイトで「ローラー付シューズの事故にご注意」として、使用方法や使用上のマナーを示している。

   ペダルがない小さな自転車のような乗り物「ペダルなし二輪遊具」も、気をつけたい。自転車に乗る前にバランス感覚を養うため、幼児期に使われる場合が多い。14年7月3日の同センターの発表によると、「坂道の公道を走行中、スピードが出たため遊具ごと転倒し、打撲した」といった事例が10年12月から14年4月までの間に18件寄せられた。「道路や駐車場などで遊ぶことは、歩行者や自転車との接触・衝突などの危険性があるばかりではなく、止まれずに飛び出して自動車との重大事故になることも考えられます」として、同センターは「坂道や公道での使用禁止」「必ず保護者が立ち会い、子どもから目を離さないように」と注意を促していた。

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