車輪付き乗り物で子どもの事故多発 キックスケーターでは死亡例も

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   キックスケーターに乗っていた児童2人が乗用車にはねられる事故が起きた。過去にも、キックスケーターによる子どもの痛ましい事故が何度も発生している。

   子ども用の車輪付の乗り物は、ほかにもある。国民生活センターや消費者庁はそれらのリスクを指摘し、たびたび注意喚起をしている。

  • キックスケーターで自動車にはねられる事故が起きた(写真は国民生活センターの2011年10月6日付発表資料から)
    キックスケーターで自動車にはねられる事故が起きた(写真は国民生活センターの2011年10月6日付発表資料から)
  • キックスケーターで自動車にはねられる事故が起きた(写真は国民生活センターの2011年10月6日付発表資料から)

メーカーが指南する「正しい乗り方」3点

   キックスケーターは、腰ほどの高さにあるハンドルを持ち、車輪付きボードに片足を乗せてもう片方の足で地面を蹴って進む。

   事故は2017年2月15日、愛知県春日井市の市道交差点で起きた。小学校3年生の姉と1年生の弟が、キックスケーターで道路横断中に乗用車にはねられ、病院に搬送された。現場には信号と横断歩道がなかった。

   キックスケーターでの事故は以前から何度か起きており、消費者庁は14年10月17日にウェブサイトで注意喚起していた。それによると、10歳未満の子どもが走行中にけがをしたという報告が10年4月から14年9月までに53件、消費者庁に寄せられていた。「道路に飛び出してスクーターに衝突して転倒し、擦り傷を負った」、「急な下り坂を走行中、側溝に引っかかって転倒、頭部を負傷した。急性硬膜外血腫で入院したが、1か月後に死亡した」との事例がある。

   消費者庁は、キックスケーター使用時に「ヘルメットを必ず着用させる」「道路の走行は危険なので、周囲や路面の状況を確認し、安全な場所で使用させる」「正しい乗り方を練習させる」ようにと保護者に注意喚起している。

   J-CASTヘルスケアは20日、キックスケーターの「正しい乗り方」について、大阪にあるメーカー「ジェイディジャパン」に取材した。広報担当者は「デッキに片足を乗せ、もう片方の足で地面をゆっくり蹴りながら進む」「カーブは、体重移動させながらゆっくり曲がる」「急ブレーキをかけると転倒のおそれがあるので、止まる時はフットブレーキを徐々にかける」と、「漕ぎ方」「曲がり方」「止まり方」の3点をあげた。他にも、取扱説明書に書かれている細かい注意点を読むことが大切だ。

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