東京・世田谷区とみられる地域に、新たにオープンするコンビニエンスストア大手の「セブン‐イレブン」が、「ノルマ罰金無し」をうたってアルバイト店員を募集していると、ツイッターなどで話題になっている。
コンビニのアルバイト店員は、人手不足が伝えられている一方で、最近では節分に食べる「恵方巻」に販売ノルマが課せられているなどと、過酷で不当な労働環境が取り沙汰されていた。
クリスマスや恵方巻でノルマの訴え相次ぐ
コンビニエンスストアのアルバイトの仕事はラクではない。お客が買った商品のレジ打ちや店内の清掃、棚への品出し・陳列、商品や売り上げの管理、発注業務、コロッケや唐揚げ、おでんなどの調理、切手やはがきの販売、コピーやチケットなどの店頭端末機の使い方を案内したり、宅配便の受け付けや引渡し、コンビニによっては宅配サービスがあったりする。
こうした仕事を、シフトを組みながら、常時2~4人程度の店員が担っているわけだが、かなりの忙しさであることは想像できる。品出しなどは重労働でもあるし、最近はどこも人手不足なので作業を分担することもできない。勢い、残業もめずらしくなくなっているようだ。
それに加えて、つい最近も話題になったのが、「ノルマ販売」だ。コンビニ大手の本部は、店側にノルマを課していることを否定しているものの、ツイッターなどでは、
「助けて! オーナーに恵方巻の予約50件って言われてる」
「売れ残りは給料から天引きとか。いいの?」
「友達に恵方巻売れって。ノルマって言われた」
といった声が寄せられ、一部のメディアでは、売れなかった数万円分を給料から天引きされた、罰金をとられたなどの相談が労働組合の窓口に寄せられていると報じていた。こうしたノルマの事例は、過去にもクリスマスケーキや、お中元やお歳暮のギフトシーズンなどでもみられたとされる。
その一方で、時給が高いというわけでもなさそう。一般に、時給は900円前後、深夜でも1200円前後とされ、最低賃金で働かされるコンビニも少なくないとされるから、学生などにとっては、「ワリがあわない」バイトの代名詞のように思われているのかもしれない。