「ウコンに薬効なし」騒動の顛末 専門家指摘も「誤報」拡散され...

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「効果のあり、なしを決めるものではありません」

「今回の論文は、ウコンに含まれるポリフェノール成分のひとつ『クルクミン』の医薬品として利用できる可能性に対して、これまで発表された数々の研究論文を取り上げ、研究者らが見解を示しているレビューです。論文の中にはポジティブなデータとネガティブなデータの両方が紹介されています。人での科学的な根拠を示す結果が出ていないと指摘されていますが、これはクルクミン研究におけるひとつの考え方で、効果のあり、なしを決めるものではありません」

   論文を読んだうえでこう解説したのは、機能性食品研究の専門家でウコンに詳しい愛知学院大学心身科学部・健康栄養学科教授の大澤俊彦氏。医師監修の医療情報サイト「Aging Style」の取材に答えたものだ(記事は2月12日付)。

   さらに大澤氏は、クルクミンにはがんの予防効果が期待できる可能性もあるとしており、

「食品と医薬品の研究はそれぞれ評価が違うものです。私は、機能性食品開発の基盤的な研究を行っていますが、クルクミンには皮膚がんや乳がん、腎臓がんなどに予防作用が期待できるというデータもあります。近年では、クルクミンが代謝されてできる『テトラヒドロクルクミン』という成分の抗酸化力も注目されています」

とコメントしていた。

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